Nursing Study
胸郭形成術後の運動療法/講評 本誌看護研究委員会—患者の背景をもっと詳しく
国立岡山療養所付属高等看護学院3年生
pp.83-87
発行日 1966年6月1日
Published Date 1966/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661912777
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I.はじめに
1944年ワックスマンによりストレプトマイシンが発見されて以来,結核症に対する治療はめざましい進歩をとげ,かつて17万人という驚くべき結核死亡を数え人口10万対の死亡率235であったわが国の結核も,年々減少の一途をたどり,昭和38年には死亡23,259人人口10万対の結核死亡24.2と著しく改善され,国民死因の第7位に低下したことは実に喜ばしいことというべきでありましょう。
しかし厚生省の結核実態調査によれば,治療を必要とする肺結核患者はなお200万人の多きを数え,国民100人のうち2人は治療の必要があるといわれており,まだまだ楽観を許せない現状です。
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