特集 看護婦の勤務と生活の合理化
第1部 職場の能率をあげるために
Ⅱ看護用具の工夫と夢か
産婦人科用具について
笠原 トキ子
1
1関東逓信病院産婦人科
pp.44-45
発行日 1961年6月15日
Published Date 1961/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661912528
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1.希望を一つ
赤ちやんの生ぶ声に明け暮れる分娩室を先ず取り上げてみましよう。
最近は分娩数が増加して,生産工場の感を呈するようにさえなつて来ましたので,ここで一番活躍するのが分娩セットです。ところが現在使用されているセットは,お世辞にも満足なものとは言えません。ゴム製も,金属製品も一緒に消毒してしまいますので,さて使用しようと思つて開くと器械類が錆びていたり,鋏や針がきれなくなつていたり,導尿のテーテルが軟くなつて使用しにくくなつていたりで,忙しい最中に不愉快な思いをしたり,あわてて他のセットを開いたりすることが,しばしばあります。
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