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ソ連の実験用外科器械器具研究所—空想的な外科手術を可能にする器械の設計・製作所
北上 幸雄
pp.39-40
発行日 1961年6月15日
Published Date 1961/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661912526
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モスクワにある,ソビエトの国家保健省附属,実験用外科器械器具研究所はユニークな外科手術用器械の設計,製作て知られている。昨年は23ヵ国90人にのぼる外国の専門家たちがこの研究所を訪れて,実際状況を見学している。
この研究所でほこれまでも,新設計の器械をたくさんつくり,むずかしい大手術を助けている。万能血管神経縫合器は,血管だけでなく,以前は名医でなければ出来なかつた。細い神経のぬい合せを自動的にやつてのける。肺臓を切りとる際の肺根縫合器,腹をぬい合せる器械心耳を自動的に縫合する器械は,身体の組織に炎症をひきおこさない稀金属(タンタル)でつくられた連結ピンをまたたく間に傷口にはめて縫合する。
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