ポイント
看護の混乱期はいつまでつづくのか
二木 シヅヱ
pp.58-59
発行日 1963年11月1日
Published Date 1963/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661912066
- 有料閲覧
- 文献概要
最近,職のみつからぬ私を慰めるために訪ねてくれる主任級から婦長級になって働いている友人たちにあって,昔話に花を咲かせている途中,必ずといってよいぐらい,話は看護婦のもつ悩みにおちつき,いつのまにか,聞き役,慰め役にまわらねばならぬ羽目におちいってしまう。
「大変ねえ,大変だわ」現職にある者よりは実感のうすれた言をだして,慰めようとするが,それも溜息とともに消え,私のもつ労働への意欲は,たたかれた亀の首のように,縮まってしまう。
Copyright © 1963, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.