特集 進学コースを分析する
進学コース教育の現状と問題点—《看護学生の提出する不満と矛盾》
国立療養所東京病院付属高等看護学院自治会
pp.23-29
発行日 1963年10月1日
Published Date 1963/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661912032
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私たちの研究目的は,私たちが准看護学院を卒業し,実務3ヵ年を経て,あるいは高等学校卒業を資格として進学コースに学んでいる現在,さまざまな問題点を見いだし,それらの解決点の究明をすることでした。第一に考えられることは,看護婦になる二つの道があるということ。第二には,社会が見た3年コースと進学コース間の偏見,第三には,進学コースの特殊性,これらの問題の究明のために,私たちはアンケートをもととして,看護教育の現状を把握し,また矛盾を追求し,これからの進学コース教育のあり方について研究してみました。
研究の方法としましては,第1表で御覧になりますように,3年コース学生300人,進学コース学生400人,准看護婦生徒250人,短大看護学生50人を,全国の看護学校単位幾人か抽出し,アンケートを配布しました。回収率はそれぞれ,50%,88%,38%,71%でした。
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