Nursing Study
腰椎麻酔について
山下 久
1
1静岡県立中央病院
pp.87-90
発行日 1963年4月1日
Published Date 1963/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661911915
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私たちは毎月1回,いろいろのテーマをとりあげて研究発表をすることにしています。腰麻について,看護だけでなく,原理も知っている方がよりすぐれた看護ができ,患者をよりよく理解できると思い,外科の先生の御協力をいただいて,実験を含む腰椎麻酔の勉強をいたしました。
脊髄麻酔は1885年アメリカのJ.L.Corningが犬の硬膜外麻酔の実験中に蜘蛛膜下腔にコカインを注入し麻酔がおこることを認めてから,多くの人により研究され,今日の方法が生れたのです。その間麻酔剤の進歩も見のがせません。さて私の実験にかかる前に,脳脊髄液についての知識をまとめてみますと,これは第3,第4脳室の脈絡叢から分泌される中枢神経系の淋巴液であり,次の第1表のような性質を有しております。
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