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私達の病棟のチームナーシング
島崎 玲子
1
,
小田 陽子
1
1大阪赤十字病院
pp.36-37
発行日 1961年12月15日
Published Date 1961/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661911526
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私達の病棟では,従来,患者法と機能法の混合法による看護を実施して来たが,どうしても機能法に片寄りがちの傾向にあり,患者に充分なケアーを保障する事が困難であつた。この隣害を打破するためにどのような看護体制が採用されるべきか検討の結果,本年2月中旬より14号病棟においてチームナーシングを試みる事になつた。それ以来約半年,数回の改良の末,やつとスムースに運営する事ができる状態となつたので,この経験について発表させて戴きたいと思う。
チームナーシングでは,教育的背景を異にする看護職員をいかに組織すれば効果的で,しかも安全な看護を患者に与えることができるか,又それと同時に,患者の疾病の治癒を遅らす全ての個人的な因子を取り除くようにチームワークでもつて活動する事が強調されている。この原理に基くため,このチームは余り大きすぎても統制を欠き,又小さすぎても管理上問題を生ずるので,約20乃至25名の患者を1グループとし,正看2名,準看1乃至2名,エイド1乃至2名が妥当であると思われるが,これらは病棟の看護職員数によつても左右される。以上の線に近づける様にと思いながらチームの構成に努めた。
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