Nursing Study 近畿国立病院療養所看護研究会から・1
結核患者の精神的指導の1例/肺結核外科手術看護のオリエンテーションの一試案について/精神病患者の環境改善により得た二,三の実例について
渡辺 ムツミ
,
今津 みや子
,
富田 元子
,
庄司 光子
pp.19-29
発行日 1961年9月15日
Published Date 1961/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661911470
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はじめに
長期療養を必要とする結核患者の看護は,患者の1人1人の心理の把握なしには,精神的看護を主とした結核看護の成果をみることは困難であります。患者心理の把握の根本は,日常の看護を通じて生まれる患者とナースの間の信頼感であると思います。
その信頼感に立脚した適確な観察による患者心理の把握でなければ形式的なものとなり,真に患者を幸福に導くことはできないのではないかと思います。結核患者の持つ問題の複雑かつ深刻さに,その指導方法のむずかしさを感じるのが常であります。
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