グラビヤ
訪欧の旅から①
長谷川 泉
pp.169-172
発行日 1955年10月15日
Published Date 1955/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661909954
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スイスはジュネーブ—ここは原子力の夢にうなされていた。原子力平和利用の国際会議は8月20日に終つたが,原子力atomの夢魔は,この平和な観光国の愛すべき都市を強くゆさぶつた。原子力を制すものは次の世界を制する。それは原子力の破壞的な力の故ではなく,平和的に利用される場合のすばらしい偉力を正直に物語るものであるが,しかし,この山と水の美しい都市にも原子力の将来をめぐつて今後の世界がどう展開されるかについての興奮のようなものがあつた。
写真上は,原子力平和利用の国際会議が開かれたジユネーブのパレデナシオン全景。医学部門では日赤病院長都築博士らが日本代表として活躍した。
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