- 文献概要
手紙の冐頭にも,そして最後にも,必ず禮儀としてでもきき合わすのは,健在か否かということ,暫く逢わなかつた者同志が久久に顔を合わせて相まみえる時,まず口をついて出る言葉は,「お元氣ですか」「お變りありませんか」の一言。人の生涯と其の生涯を意味づける最も大きな根據は人の健康ですから誰もの心の底に潜在している思いが丈夫で暮したい」という事でしよう。
「すこやかに國の若木の生い茂り,強くはゆるを誠もて,まもり指導すわれは保健婦」というようなうたが,かつてうたわれたことがあつたようですが,次の世代を背負つてたつ子供達が,すくすくと健康に育つために,其の指導の責任にあたるものだという意味のもので保健婦の仕事の一部をうたつたものでしようが,これは何も保健婦の特權ではなくて,當然看護婦も又負うべき仕事なのであります。
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