発行日 1947年9月15日
Published Date 1947/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661906230
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1.緒言
赤血球の比重は血漿の夫よりは高いから,血液を非凝固性にして試驗管の如きものに入れて靜置すると赤血球は管底に沈降する。之を赤血球沈降反應と言ひ,或る單位時間に赤血球の沈降する距離を赤血球沈降速度(血沈と略する)と稱する。
尚本反應は其本態に就ては今日尚議論があるが,一種の生物學的非特異性反應であり,1918年婦人科醫フアーラオスが妊娠の診斷に應用したのが臨牀應用の創始であつて,爾來多數學者に依り研究せられ最早今日に於ては缺くべからざる臨牀檢査法の一つとなつた。
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