技術講座 血液
赤血球沈降速度の標準測定法
福武 勝博
1
,
羽田 雅夫
1
,
吉江 和枝
1
1東京医科大学臨床病理
pp.478-483
発行日 1979年6月1日
Published Date 1979/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543201856
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赤血球沈降速度(赤沈)測定について,1965年,国際標準化委員会が設置され,1973年,国際標準測定法(標準法)が推奨された1〜4).この標準法設定の目的は,世界中の検査室データを比較しうるように,Westergren法を基準にして測定法と測定器具の規定を試みたものである.その後,1977年標準法の抗凝固剤としてのクエン酸ナトリウム溶液濃度及び測定管などについて若干の改訂が行われたため5),本論文では新しい標準法の紹介とともに,従来法と標準法との若干の比較検討を加えて解説する6,7).なお赤沈測定法の標準化に関する専門委員会は,次のメンバーにより構成されている.
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