特集 臨床にEBNはどう貢献するのか
情報源にアクセスするために
松本 直子
1
1聖路加看護大学図書館
pp.229-234
発行日 2001年3月1日
Published Date 2001/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661906005
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はじめに
Evidence-Based Practice(根拠に基づく実践,以下,EBPという)とは,「個々の患者の医療判断の決定に,最新で最善な根拠を良心的かつ明確に,思慮深く利用すること」1)であり,「患者の問題の定式化」,「情報収集」,「批判的吟味」,「患者への適応」,「評価」という一連のプロセスである.
このプロセスの裏付けとして,実践者個人においては,各ステップを実行できるスキルとともに,患者とともに,その生活を考えながら意思決定するという倫理観が要求される.また研究者としての側面においては,問題とデザインの設定が的確な強い根拠を持つ研究の創出と公表がある.
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