グラビア この時この1葉
事実を知る重み—戦争と看護
坂本 玄子
1
,
山根 信子
1
,
守屋 ミサ
1看護史研究会
pp.800-801
発行日 1999年9月1日
Published Date 1999/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905914
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20世紀は戦争の時代だった.戦前の日本軍国主義教育のなかで看護婦は「白衣の天使,大和撫子の粋」と美化され,若い乙女の志望が促された.
戦時救護の主力をなした日赤救護班員の戦争殉職は1937〜41年では日中戦争中の126入.それが真珠湾攻撃後の1942〜45年になると677人と,戦局の悪化とともに増加.とくにマレー半島,フィリピンなど兵士とともに退却した南方戦線での悲劇は数多く伝わっている.遠い外洋の地での敗退は多くの病院船を必要とした.最近,その病院船での従軍記録(『従軍看護婦が見た病院船,ヒロシマ』)を出版された守屋ミサさんからお話をうかがった.
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