グラフ
方法論はチームアプローチ—厚別老人保健施設ディ・グリューネンの実践
八木 保
,
厚別老人保健施設ディ グリューネン
,
本誌編集室
pp.202-207
発行日 1997年3月1日
Published Date 1997/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905289
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高齢化に合わせて医療や介護の制度変革が進むなかで,病院と在宅の間にある老人保健施設の役割が注目されている.95年の時点で約1200の老健施設が稼働しており,ディ・グリューネンもその1つ.94年10月の開設で,デイケアとショートステイも行なっている.看護婦10名,ケアワーカー34名のほかに,医師,MSW,OT,栄養士,多数のボランティアスタッフが働いている.
ディ・グリューネンは医療法人東札幌病院を母体にしている.病院との間で人事交流もある.最初は病院看護との違いにとまどう看護婦もいるというが,病院の副看護部長と老健の副施設長を兼任する長谷川美栄子さんは,「老健施設はナースにとってやりがいのある職場」と強調する.利用者(レジデント)のきめ細かなアセスメントや,ケアの場面でリーダーシップを発揮すること,疾患の観察など医学的な管理を行なうことがナースに求められる役割だ.
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