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これだけは知っておきたい最新医療機器・7
ペースメーカの基礎知識—その分類から電磁障害まで
小野 哲章
1
1日本工学院専門学校
pp.954-956
発行日 1995年10月1日
Published Date 1995/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904913
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心臓を動かす指令塔は「洞結節」であり,この指令を心臓全体に伝えるのが「刺激伝導系」である.これらが不良になると,心臓は調子よく動かなくなる.すなわち,洞結節が異常に少ない刺激波しか出さないSSS(病的洞結節症候群)や,刺激が末梢の心筋まで伝導しないAVブロック(房室ブロック)を呈するようになる.このとき,この洞結節と刺激伝導系の代行を行なうのが(人工心臓)ペースメーカである.
ペースメーカは,「洞結節」と同じように電気刺激パルスをつくる発振器(ジェネレータ)と,「刺激伝導系」の代わりをする電極リード線,先端の刺激電極からなる.
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