連載 私が手術室看護に魅かれる理由・2
新しき術式との取り組み
田中 弘美
1
1神戸市立中央市民病院中央手術室
pp.538-541
発行日 1995年5月1日
Published Date 1995/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904825
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気づきと学びとドラマのある手術室看護
看護短大を卒業し,手術室での勤務が始まり,あっという間に1年が過ぎ,2年目の春を迎えた.この年,新しく8名の看護婦が配属され,私は1年先輩となった.しかし,「先輩」と呼ばれてもなかなか慣れるものでなく,何とも照れくさかった.それでも,新人たちにとっては一番近い存在なので,「いろいろと教えてあげなければ」という思いで張り切ってもいた.
神戸市立中央市民病院手術部の場合,1日平均の手術件数は救急手術を含め35件ある.開心術など5〜6時間を要する大手術から,外来での小手術まで,各科さまざまな手術が行なわれている.毎日のこととはいえ,多くの患者が病気やけがのために,手術を必要とされているのだとしみじみ思う.それにつけても,卒後1年目の私が,手術室で受け持たせていただいた患者が150〜200人余りもおられたことに驚いている.
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