現場から アイデア
大腸内視鏡検査前処置法における経口腸管洗浄剤の減量
渋谷 弥枝
1
,
山本 タミ子
1
,
高橋 慶子
1
,
大江 尤子
1
1新潟県立坂町病院
pp.289-291
発行日 2002年3月1日
Published Date 2002/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661903929
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はじめに
近年,わが国でも大腸疾患の増加に伴い大腸内視鏡検査(以下CF)の需要が高くなってきている.その前処置法として経口腸管洗浄剤(以下洗浄液)の有用性が高く評価され広く用いられている.しかし,食事制限がほとんど不要である反面,服用量が2000〜4000mlと多く,また,味や臭いが気になり飲みにくいなど被検者にとって苦痛となっている.
当院では従来,検査前日プルゼニド3錠,当日ニフレック2000ml服用,食事は消化の悪い食品をリストアップして検査の数日前から摂取しないという前処置を行なってきた.しかし,2000mlという量には,はっきりとした根拠がなく,また患者からは「半分の1000mlだったら何とか飲めるがそこからが大変だ」という声が多く聞かれていた.
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