いい本見つけた!
—河本 佳子 著—「スウェーデンの作業療法士」
岡田 実
1
1青森県立青森高等看護学院
pp.86-87
発行日 2001年1月1日
Published Date 2001/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661903655
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仕事へのこだわりとポリシーからみえるもの
スウェーデンでの出会い
気がついたら一気に読み終えていた…そんな本に出会うことはめったにない.必要に迫られて,当面の情報を拾うような読み方をしていることが多いせいなのかもしれない.書き手の顔がいきいきと浮かんでくるような本を読み終えたときの気分は格別だ.そんな一冊の本にめぐり会った.1999年1月にスウェーデンのマルメ(Malmo)市を訪問した時にお会いした河本佳子さんの本,「スウェーデンの作業療法士;大変なんです,でも最高に面白いんです」(新評論,2000年)である.
河本さんは現在,マルメ大学総合病院リハビリテーションセンターで作業療法士として勤務されている.日本では幼児教育を専攻された後,スウェーデンに渡りストックホルム大学で幼児教育学を修め,さらにルンド大学医学部脳神経科作業療法学科を卒業されて現在に至っている.手指のリハビリテーションに関してはストックホルム大学から招聘されるくらいのエキスパートである.最近は,日本からもお声がかかり,マルメ市の臨床や地域における障害者リハビリテーションの活動を広く紹介される機会があるという.
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