連載 タイ・シケウ村より[村人の健康づくりをめざして]・4
小さな,きれいな村作りが始まった
工藤 芙美子
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pp.652-653
発行日 1992年7月1日
Published Date 1992/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661900678
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まずはトイレ作りから
11月の終りには米の収穫も終わって,シケウ村ではヘルスボランティアの活動が始まった.県の下痢プロジェクトも動き始めたこともあって,ヘルスボランティアたちは自分たちの受け持ち地区の家々を回って,トイレ作りを勧めている.2か月にわたる彼らの熱心な勧誘により,最終的に村全体で50軒の家がトイレを作ることになった.
トイレの材料はヘルスボランティアがロングノクタの町まで注文に行く.すると,数日後にはトラックで運ばれてくる.材料一式で600バーツ(約3500円)である.トイレ作りは,ヘルスボランティアたちが手伝うこともあるが,ほとんどは自分たちで作る.
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