特集 せん妄であわてない
扉
杉澤 栄
1
1日本看護協会 看護研修学校認定看護師教育課程 集中ケア学科
pp.5
発行日 2010年10月1日
Published Date 2010/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661101693
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せん妄を呈する患者は、急性期領域だけではなく慢性期にも少なくありません。せん妄は、患者の身心の安静を阻害するだけではなく、点滴ラインやドレーン・カテーテル、さらには気管チューブなどの計画外抜去の危険性が高まるなど、患者の回復を阻害する原因となり得ます。
私たち看護師は、せん妄を引き起こす誘因や要因を知ったうえで、せん妄に対する予防策を講じる必要があります。しかし、予防策を講じてもせん妄を呈してしまう患者は少なくありません。臨床の現場でせん妄を呈した患者に対して、実践的で適切な対応をするためにも、早期リハビリテーション、栄養管理、鎮痛・鎮静、抑制など、せん妄の予防から対応まで、全体の知識をもつ必要があります。
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