書評
―『心電図道場』(たか階經和 著)―心電図に対する苦手意識を克服したいあなたへ
山内 豊明
1
1名古屋大学医学部基礎看護学講座
pp.1104
発行日 2005年11月1日
Published Date 2005/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661101156
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このたび,『心電図道場』という画期的な書籍が上梓された.本書は,たか階先生が臨床実践家としての50年以上の経験を,私たち後輩にいかに伝えていくかについて,紙面にライブ展開したものである.
「日常語」「身体語」「臓器語」を聴き取るワザの伝授
患者さんからは,患者さん個人の生活体験を通して伝えられる「日常語」,患者さん自らの身体を通して医療者の五感に訴えることができる形で表現する「身体語」,そして検査などで読み取れる「臓器語」の3つの言語が発せられている.これらすべてを総合的に把握することで,患者さんを多面的・立体的に捉えることは,医療者として不可欠な能力であり,そのためにも医療者たるものは職種にかかわらず,それぞれに精通していなければならない.
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