特集 小児看護は大丈夫か?
扉
pp.415
発行日 2007年5月1日
Published Date 2007/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100984
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子供の数が減り続けている現在,医療界もその影響と無縁ではありません.少子化と小児科医の減少により小児病棟は次々と閉鎖されており,入院日数の短縮化で大人に比べて比較的可能だった濃密なかかわりも少なくなり,それにともない学生の実習も困難になっている実態があります.さらには,若い看護師自身,子供に接した経験があるほうが少なくなり,そのためか患児やその親とのコミュニケーションがうまく図れないケースも出てきているようです.
少子傾向自体はまだこれからも続くことから,現状は上向きになることはありません.だからこそ,一般病院の看護師においても,いま改めて小児看護の重要性を認識しておく必要があると思います.今回は,小児看護を取り巻く現状を4つの立場から語っていただき,問題点に注目していただきたいと思います.
子供は小さな大人ではありません.既にほとんどが高齢者看護になっている成人看護とは違った視点があることを,忘れないようにしてください.
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