ステップアップ
―より安全で有効な筋肉内注射―解剖・組織学的に学ぶ「Z字型法」
若杉 加寿代
1
,
島田 達生
1
1大分大学医学部看護学科
pp.714-719
発行日 2005年7月1日
Published Date 2005/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100167
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「筋肉注射のあと,その部分が硬くなってしまった」「痛みが残った」という声を聞いたことはないだろうか.
筋肉内注射は,皮下や静脈内投与が適さない刺激性の薬剤(油性薬剤や混濁液)に適し,筋層内に注入した薬液が毛細血管から持続的に吸収されることを期待する注射法である.しかし一方で,対象者への侵襲が大きく,筋拘縮や神経損傷などの危険を伴う行為でもある.
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