特集 出生前診断の倫理的問題を問う
「バイオエシックス」で提起されている問題—「バイオエシックス」を学ぶ学生の活動を通して—京都女子大学課外ゼミ学生の問題意識
宮崎 静
1
1京都女子大学文学部東洋史学科
pp.394-398
発行日 1995年5月25日
Published Date 1995/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611903374
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はじめに
京都女子大学宗教文化研究所・国際バイオエシックス研究センターにおいて,バイオエシックスに関する課外ゼミが星野一正教授指導のもとに開設されて4年目になります。私は,現在この「バイオエシックス星野ゼミ」で遺伝子治療,遺伝子診断について学んでいます。
本ゼミには,「先端医療ではどんなことが行なわれているのだろうか」「人の生死の問題について考えてみたい」などという素朴な問題意識を持った学生が自主的に集まり,バイオエシックスを考えるために必要な知識を得たうえで,意見を交換しております。ゼミでは各人の関心に応じて,「日本人の死生観,遺体観」「脳死と臓器移植」「ホスピスとビハーラ」「尊厳死と安楽死」「先端生殖医療と胎児の生命倫理」という5班に分かれ,研究を進めています。
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