特集 助産婦のになう性教育
私たちが行なっている性教育
4.50年の歴史をもつ聖バルナバ病院の性教育活動
山松 桂子
1
1聖バルナバ病院看護部
pp.706-710
発行日 2001年8月25日
Published Date 2001/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902706
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はじめに
聖バルナバ病院は,1873年(明治6年)にアメリカ聖公会宣教医師ヘンリー・ラニング博士により創設され,キリスト教の愛の精神を基本とした「母と子」の病院として地域医療への貢献をモットーとしている。診療科は,産科・婦人科・小児科である。現在,「思春期教室」という名称で行なっている性教育の歴史は古く(表1),初期には医師が中心になって指導をしていたが,1970年代からは助産婦のみが指導を行なうようになった。病院に勤務する助産婦が学生を対象とした性教育を行なうものとしては,先駆的であったと思われる。「思春期教室」の実践については,これまで助産学会等で報告してきたので1),本稿では学生を対象に実施した指導過程を示し,学校性教育としての視点でその活動の実際を紹介したい。
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