特集 助産婦のになう性教育
私たちが行なっている性教育
2.日本助産婦会東京都支部AYAの会—職能団体がつくる性教育の提供システム
清水 理花
1
1日本助産婦会東京都支部
pp.695-700
発行日 2001年8月25日
Published Date 2001/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902704
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「AYAの会」の誕生
助産婦が個人的な人脈で性教育を行なうことはこれまでにもありましたが,ここ数年,職能組織である助産婦会が中心となった性教育の出張講座が群馬県助産婦会をはじめ各地で行なわれるようになってきました。社団法人日本助産婦会東京都支部(以下東京都支部)でも,平成12年度に社会福祉・医療事業団の子育て支援基金による助成金を獲得し(表1参照),「AYAの会」と称するプロジェクトを立ちあげ「いのちの誕生」クラスを実施しました。このクラスの準備から実践までの活動を,性教育に関心を持つ助産婦のみなさまにモデル事業としてご紹介いたします。
「AYAの会」の名称由来をまず説明しますと,東京都支部長の広瀬綾子の「綾」と「うるわしい模様をつくるという意味をもつ“あやなす”」から“みんなで知恵と行動力を結集させてこのプロジェクトを紡いでいこう”という願いを込めて「AYAの会」と命名しました。会の目的やプロセスは表2,表3にまとめました。
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