今月のニュース診断
妊婦の「善意の組織提供」を考える—臍帯血,胎盤提供の可能性を見すえて
齋藤 有紀子
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1北里大学医学部医学原論研究部門 法哲学・生命倫理
pp.472-473
発行日 2001年6月25日
Published Date 2001/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902660
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胎盤から大量の幹細胞
今年4月,アメリカのアンスロジェネシス社が,人間の胎盤から「幹細胞」を大量に抽出し,神経,血液,皮膚,筋肉の細胞を作ることに成功したことを明らかにした(共同通信4月13日)。「幹細胞(通称:万能細胞)」は,移植医療をはじめ,パーキンソン病の治療,各種組織の再生などへの応用が期待されており,各国が研究にしのぎを削っている。
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