特集 クオリティーの高いマタニティクラス
体験型両親学級.広島助産婦ネットワーク“ゆりかご”の試み
川口 一美
1
,
成田 伸
2
1広島助産婦ネットワーク“ゆりかご”
2広島大学医学部保健学科
pp.305-310
発行日 2000年4月25日
Published Date 2000/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902384
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はじめに
“育児をしない男を,父とは呼ばない”と厚生省がポスターを作って男性に育児参加を呼びかけるようになった現代は,父親も対象に入れたマタニティ,育児指導へのニーズが高まっている。実際,分娩を取り扱う施設ではもちろんのこと,保健所などの事業にも両親学級が取り入れられ,様々な内容で実施されている。広島では特に,入院時は家族が付き添うものといった風潮があり,夫が分娩時に立ち会っている率が高く,その要望も高いように感じる。
私たち,広島助産婦ネットワーク“ゆりかご”も3年前よりご夫婦を対象としたマタニティクラス(以下MCとする)を年4回のペースで実施してきた。「福屋」という広島では老舗の大型デパートの協力によりこの事業は始まったのだが,このような一般企業と私たち助産婦のボランティアグループが協力し合ってのMCは,全国的に見ても珍しいと思われる。
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