特集 クオリティーの高いマタニティクラス
座談会も組み込んだ堀永産婦人科医院の参加型マタニティクラス
渡辺 しおり
1
,
河野 富代
1
,
高屋 洋子
1
,
後藤 紀美恵
1
,
大江 洋美
1
,
高屋 亜由子
1
,
松井 かおり
1
,
松下 ゆかり
1
,
中山 和子
1
1堀永産婦人科医院
pp.292-298
発行日 2000年4月25日
Published Date 2000/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902382
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はじめに
妊娠,出産は,それを体験する女性にとってばかりでなく,夫や家族にとっても人生に重要な意味を与える「できごと」である。安全で満足のいく出産は,夫婦を中心とする家族全員の努力と協力で成り立つ。最近の少子化傾向や,核家族の増加等による家族構成の変化は,妊娠,出産,育児における父親の役割をますます大きくしている。また里帰り分娩の増加は,産婦の家族の関わりを重要なものにしている。
そのような社会状況の変化の中で,私たち助産婦の役割も大きく変わらざるをえなくなってきている。妊娠・分娩・産褥期を通して妊産婦だけを援助の対象とするのではなく,取り巻く環境も含めて援助することが重要になっている。特に,分娩時においては出産に付き合う夫や双方の家族をも含めた助産援助が求められている。そのことを踏まえて出産準備教育の中心である母親学級も,その家族を対象とした学級づくりへと進歩していくことが大切である。
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