連載 りれー随筆・181
ちょっと一息ついて思うこと
北村 八重子
1
1前・医療法人生長会ベルランド看護助産専門学校助産学科
pp.1008-1009
発行日 1999年11月25日
Published Date 1999/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902293
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
勤務経験が私に与えでくれたもの
思い起こせば卒業後,臨床で助産婦を6年経験し,その後教育に携わって6年と,実際過ぎてみれば短い12年間だったと思います。この間には数えきれないくらいの人との出会い,そして時には別れもありましたが,今こうしていられるのもその方々のお蔭だと,感謝の気持ちでいっぱいです。そして,13年目のこの春,結婚して第二の人生を歩み始めることができたのも,これまでの営みが与えてくれたものと思っています。今まで慣れ親しんでいた環境を離れ,「主婦業」という全く未知の世界に入り込むのには迷いがありませんでした。それはきっと,この12年の間に培ってきたものがそうさせたのかもしれません。
私たち助産婦の働く現場の空気は常にピンと張り詰めています。そんな中で,否応なく仕事の厳しさというものをたたき込まれてきたように思います。それが,何があってもくじけないだけの勇気を与えてくれています。
Copyright © 1999, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.