特集 第25回ICMマニラ大会
日本人参加者感想記
助産婦として,心の地図が広がったICM
川野 裕子
pp.790-794
発行日 1999年9月25日
Published Date 1999/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902249
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毎月,職場の仲間と共同購入しているフィリピンのネグロス島産のバナナが,昨日久し振りに届いた。出荷がとだえていたのは現地でゲリラ騒動があり,この数か月はバナナの輸出どころではなかったからだそうだ。こんな側面をもつフィリピンという国で,第25回ICMマニラ大会が開催された。
私がICMのことを初めて知ったのは,第22回ICM大会が神戸で開催された時だった。当時地元の看護学生だった私は,上級生たちが手伝いに行っていることを耳にした程度で,それ以上の関心はもっていなかった。そんな私が数年後にはこうして熱い思いを抱いてICM大会に参加できたのは,この“助産婦”という仕事の奥深さを知ったからであると思うし,何よりも,私の参加をバックアップしてくれた職場の仲間のおかげだと思う。
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