特別寄稿
母親学級テキスト『妊婦の安全管理のしおり—妊娠と運転について』を作成
小野 清美
1
1香川医科大学医学部看護学科
pp.605-610
発行日 1999年7月25日
Published Date 1999/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902209
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
現代日本の文明のひとつに車社会をあげることができよう。しかし,近年になって排気ガスによる公害や走行による振動や騒音被害などが問題となり,人と環境と文化の調和が問われるようになってきた。こうしたことから都会では「ノーカー」が言われ,公共交通機関の利用が推進されている。しかし,公共交通機関の発達していない地域において車は生活に不可欠である。
香川県もそうした地域に属しており,主な公共交通機関は琴平電鉄とJRであり,その他には路線バスがあるのみである。これらの電車およびバスは,共に運行回数が少なく不便なことから,車は必然的に生活必需品となっている。香川県の県庁所在地である高松市においては,平成8年度の一世帯当たり車所有台数は1.6台と,一家に1台以上所有している。
Copyright © 1999, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.