特集 基本・周産期の薬剤
NICUでの薬の使用
堀内 勁
1
1聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院周産期センター
pp.499-503
発行日 1998年6月25日
Published Date 1998/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611901953
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新生児の薬物動態の特徴
新生児への薬物投与は経口投与,静脈内投与,皮下投与が行なわれている。
経口投与に影響を与える因子としては胃内容排泄時間があり,新生児の場合この時間が長く,6か月でようやく年長児のレベルに達する。また在胎,生後日,栄養法もこの排泄時間に関係する。胃内のpHも薬物の吸収に影響を与えるが,未熟児では生後2週まで,成熟児では生後3日まで胃液の酸度は高まらないので,薬物の吸収は低い。静脈欝滞を引き起こす,心不全や慢性肺障害では薬物の吸収は低くなる。
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