連載 おニューな地球人・66
母は月の女神
きくち さかえ
pp.904
発行日 1997年11月25日
Published Date 1997/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611901809
- 有料閲覧
- 文献概要
昔むかし,女性は大地の女神として崇められていた。子をはらみ,出産して育てる女は,大地のようにすべてを包みこむ繁栄の象徴だった。
そこにひそむ女性性とは受容,直観,感情,神秘,そして消極性。それに対して男性性は管理,客観,知性,合理性,能動的。科学がこの世を席巻するようになってから,受け身の女性性はことごとく価値のないものと見なされてきた。
Copyright © 1997, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.