研究・調査・報告
バースプランの検討—出産経験者の分娩に関するニーズ調査結果から考える
國分 順子
1
,
入口 紀子
1
,
徳永 真理
1
,
原田 陽子
1
,
渡辺 直子
1
,
古田 祐子
2
1福岡県立看護専門学校
2福岡県立看護専門学校助産学科
pp.168-174
発行日 1997年2月25日
Published Date 1997/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611901652
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はじめに
情報化時代の今日,妊産婦はさまざまな出産情報をもとに自己の出産に対する考えや具体的な要望をもつようになった。そして,安全に産ませてもらうお産から主体的,かつ満足感のあるお産を志向しつつある。
しかし,佐藤は「助産婦は妊産婦に指導,説明はしてくれるが,妊婦と助産婦の分娩に対する共通的理解までには至っていない」1)と指摘している。これは,妊産婦が自己の出産に対する要望をもっているにもかかわらず,それを助産婦に伝えることができていないため──それは助産婦に受けとめられないだろうとする予測が妊産婦の側にあるからでもあろう──ではないかと考えた。
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