連載 りれー随筆・141
母性看護の先生はお母さん
斉藤 ひさ子
1
1山口県立大学看護学部
pp.420-421
発行日 1996年5月25日
Published Date 1996/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611901475
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
イメージしにくい母性という言葉
母性という言葉 あくまで抽象のものとしてある 二十歳の五月 俵万智
高校を卒業して入学してきたばかりの看護学生を前にして,いつも頭を悩ますのは,母性をいかにわかりやすく理解してもらうかです。学生の多くは入学前にボランティアや1日看護体験などを通して,病気の成人や老人,子どもと接した経験を持っています。ところが妊娠や出産というできごとを,自分の日常生活のなかで経験したことのある学生は非常に少ないのです。これから自分や兄弟姉妹,友人などの体験を通して具体化していくのでしょう。
Copyright © 1996, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.