クローズ・アップ
—助産婦の仕事の拠点「オフィスコンドミ」をオープンした—釘村千夜子さん
pp.797
発行日 1994年10月25日
Published Date 1994/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611901106
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釘村千夜子助産婦の活動の幅は広い。30歳で助産婦になって直後,NGOの一員としてカンボジアの母子保健センターの業務に従事。帰国後も臨床で働く一方,“国際保健協力市民の会=シェア”を拠点に海外保健協力に力を注いできた。2年半前から最も力を入れ始めたのが「エイズトーク」。これは,市民にエイズについて身近に考える機会を作りたい,エイズを語る時に避けて通れない生と性の話をのびのびと顔をつき合せてやりたいという思いで,東京世田谷のボランティア協会を足場に展開。今年8月に行なわれた国際エイズ会議でも「AIDS文化フォーラム」において「助産婦から見たエイズ」というテーマでメッセージを届けた。
その直前の7月20日,釘村さんは念願の,仕事の拠点となる「オフィスコンドミ」をオープンさせた。数年前からコンドーム専門店を明るい東京・原宿の街に開きたいと考えつづけてきたのだが,拡大させて総合的な助産婦の仕事の場とした。予想以上に出張助産が多いとのこと。「オフィスコンドミ」のこれからに期待したい。
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