特集 在日外国人母子のケア
[看護レポート]外国人妊産婦へのケアの実際
松村 京子
1
,
佐伯 美子
1
,
辰巳 良志美
1
,
寺田 ふみ子
1
,
松浦 洋栄
1
,
稲垣 絹代
1
1浪速医療生活協同組合芦原病院産婦人科病棟
pp.641-645
発行日 1994年8月25日
Published Date 1994/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611901074
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
私たちの勤務する芦原病院は大阪市内の中心部にあり,周辺は在日アジア人の居住者が多い地域である。その縁故を頼って韓国や中国から来日した留学生やその家族が多く住んでいる。また,近年は在日外国人の2世・3世が祖国から花嫁を迎えるケースや,アジア人女性と日本人男性の国際結婚も増加している。さらに“ミナミ”の繁華街に近いこともあり,そこに就労する外国人女性の妊娠,出産が増加してきた。
当院での外国人の分娩数は年々増加しており,過去6年間で75名にも達する。多くの外国の女性と関わり,その人たちにとって適した看護を考える機会が与えられたのは私たちには貴重な経験であった。当院での外国人妊産婦の実態や保健指導,看護の内容を報告し,よりよき外国人母子のケアをともに考えていただければ幸いである。
Copyright © 1994, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.