クローズ・アップ
出張訪問で母乳育児支援。「エステル母乳育児相談室」の棟方富子さん
pp.777
発行日 1993年10月25日
Published Date 1993/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900880
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母乳育児のサポートは助産婦活動の重要な部分を占め,多くの助産婦が情熱をもって実践している。しかし,母乳育児の指導や支援の場はほとんどが施設や母乳相談室であり,お母さんたちは小さな赤ちゃんを連れて,遠くまで出かけていかなければならない。時には1時間も2時間もかけて。これは想像以上に大変なことに違いない。
10年前大病院に勤務していた棟方富子さんは,もっと直接母子にふれあいたいという気持が嵩じ,開業を決意。最初は沐浴指導室としてスタートしたが,おっぱいに対する需要を強く感じ「エステル母乳育児相談室」を開設した。独立して7年,今ではたくさんのお母さんや仲間との関係もでき,手こたえ十分の充実した日々を送っている。お母さんと助産婦がもっと理解しあおうと,4人で始めたネットワーク「ぱいぱい楽々クラブ」も2年め。最近は「母乳の政治経済学』(技術と人間刊)の読書会をもち,刺激しあっている。
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