特集 思春期相談
高校生による赤ちゃんとのみれあい体験学習
西 裕子
1,2
,
岩見 弥生
3
1前:古座保健所
2現:御坊保健所
3和歌山県立古座高等学校
pp.922-928
発行日 1992年11月25日
Published Date 1992/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900685
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生命の尊さを全身で理解できる赤ちゃんとの出会い
はじめに
核家族化が進み,出生数の減少や女性の社会進出の中で,現代の若者は子供を身近に感じる機会が非常に少なく,赤ちゃんを抱いたりあやしたりする機会もないままに多くの人が親となる。
私は以前,和歌山県の古座保健所に勤務していたが,県立古座高校の養護教諭の方と,思春期の問題について話しあう機会をもつようにしていた。そして保健教育の一環として,思春期にある高校生が赤ちゃんを抱いたりそのお毋さんから育児についての体験談等を聞かせてもらったりすることによって,親となることの意味と責任,そして生命の尊さについて,肌を通して学ぶことができるよう,赤ちゃんとのふれあい体験学習を実施した。
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