特集 出生率減少
「1.57ショック」を分析する
大日向 雅美
1
1恵泉女学園大学人文学部
pp.364-372
発行日 1991年5月25日
Published Date 1991/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900315
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はじめに
1989年の合計特殊出生率が史上最低の1.57であることが,昨年(1990年)の6月9日に発表されて以来この1年,いわゆる「1.57ショック」が各界に大きな波紋を投げかけた。
1.57ショックは,子どもを産み育てる意義やその過程に対して多くの議論を喚起し,子どもの発達環境の再検討や具体的な改善策の策定を試みる動きを活性化するなど,その効果は実にインパクトに富むものであった。
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