Japanese
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特集 症状からみた汎用医薬品の副作用
ショック
Shock
西村 重敬
1
Shigeyuki Nishimura
1
1横浜労災病院循環器科
pp.473-475
発行日 1992年6月15日
Published Date 1992/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900450
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・薬剤投与後のショックの大半は,アナフィラキシーあるいはアナフィラキシー様反応により起こる.
・血管拡張と血漿漏出によるhypovolemic shockのかたちをとる.平滑筋収縮による症状(気道狭窄,腹痛,下痢)および粘膜皮膚症状(蕁麻疹,皮膚紅潮,喉頭浮腫)を伴う.
・予防に最大の努力を払う.既往歴の聴取,抗生剤の皮内テスト.
・早期に診断する.投与後,5~10分以内に発症してくる.
・Epinephrine注射,気道と血管の確保. Epinephrineの注射(皮下注)と血圧低下・循環不全および気道閉塞(気管狭窄,喉頭浮腫)に対する治療を行う.
・薬剤の非経口投与は,ショックなどの重症の副作用に対処できるところでの使用を原則とする.
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