特集 会陰保護術の科学的再考
新人助産婦の「会陰保護術」経験
菅沼 ひろ子
1
1聖母会聖母病院分娩室
pp.927-929
発行日 1990年11月25日
Published Date 1990/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900202
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はじめに
助産婦にとって「会陰保護」とは,分娩介助術の中で,非常に大きな部分を占めているように思う。会陰保護を「取り上げる」という意味に解釈もする。すなわち,お産のクライマックスの部分でもある。それだけに助産婦は神経をとがらせドキドキしながら行なっている。ましてや,初めてお産を介助する,会陰保護を行なう場合のエネルギーは大変なものである。
助産婦学生にとって,会陰保護は,教室での学習の重みが大きい分,練習も十分行なって気構えもかなりのものになる。それはある意味ではすばらしいことではあるが,現実には,型にはめないで,手順に拘束されず,もっと自然にできないものだろうかという感を常にいだいてしまう。
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