研究・調査・報告
新リズム法における外子宮口触知法に関する研究
宮崎 文子
1
,
片平 久美代
1
,
楢崎 るり子
1
,
橋本 久美子
1
,
林 智子
1
,
日野 輝子
1
1福岡県立看護専門学校助産婦科
pp.419-427
発行日 1988年5月25日
Published Date 1988/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611207384
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はじめに
近年,平均寿命の伸びに加え,少産による出産年齢範囲の短縮は,女性にとってその後の受胎調節(狭義には避妊法)に密接な関わりをもつようになってきた。しかし,現状では女性が主体的に避妊の知識と方法を駆使しえず,予期せぬ妊娠を招いている場合も少なくない。
尾島1)は,女性のバイオリズムを応用した女性主体の自然な受胎調節法──基礎体温法・頸管粘液観察法・外子宮口触知法(以下新リズム法という)を推奨している。この三種併用は,排卵期推測の確定率が高いといわれ,月経後,排卵期前にある安全期をも確定することができるという利点があり,指導を充実すれば,よい方法だと考える。しかし,三種併用のなかで,外子宮口触知法に関しては,成熟女性に対する受け入れの実態は明らかにされておらず,諸家の研究にも報告は少ない。
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