研究
加齢に伴う子宮口の高さの変化とその要因の分析
石川 幸
1
,
平井 伸幸
2
,
宮崎 文子
3
,
稲垣 敦
3
,
草間 朋子
3
1大分県立看護科学大学博士(前期)課程
2大分県済生会日田病院
3大分県立看護科学大学
pp.701-706
発行日 2007年8月25日
Published Date 2007/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665101062
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緒言
高齢社会を迎え,従来はあまり問題にされてこなかった症状や疾患が高齢者のQOLの視点から重要になってきた。子宮口の高さの変化もそのなかの1つであると考えられる。加齢に伴う子宮口の高さの低下は,子宮下垂・脱などのリスクを高めるといわれているが,加齢に伴う子宮口の高さの変化を定量的に明らかにした報告は見当たらない。
米国人を対象にした調査では,ごく軽度の子宮下垂も含めると,子宮下垂・脱は閉経女性の約50%にみられるという報告1)があるが,日本人の子宮下垂・脱の発生率に関しては30歳以上の女性の3.6%であるという報告2)があるのみであり,日米間の子宮下垂・脱の発症率には大きな差がみられる。
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