特集 産婦人科への東洋医学的アプローチ
東洋医学と看護
津村 喬
pp.187-192
発行日 1988年3月25日
Published Date 1988/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611207334
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助産夫なりそこない
「助産婦さんの雑誌から東洋医学と看護の連関について書かないかといってきているんだが,何を書こうかな」と妻に相談というほどのこともなく言ったら,「マッサージのしかたを書きなさいよ」と言うのです。出産のときのことをよほど気持ちよく記憶していたようです。私はラマーズ法などをちゃんと勉強したわけではないのですが,妻の実家のある鹿児島の小さな助産院で,もちろんつきそって産みました。助産婦さんは大柄なからだにふさわしくとてもおおらかな,ラマーズ法や西式などひろく勉強した,そしてなお産む人の主体性を十分に尊重する,素敵な人でした。わが子は足から出てきて,ちょっと呼吸をしなかったものだから心配したのですが,結果としては順調でした。つい昨日のことのようなのに,その子供がもう今年,小学校です。
つきそったときはヒマだものですから,体内浄化促進のメニューだとか「おっぱい料理」だとかと作って助産婦さんにあきれられました。この「おっぱい料理」については『危い食品から家族を守る法』(カッパブックス)に詳しく書いているので,興味のある人は参考にして下さい。
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