特集 地域の診療所で働く
産科医療のゆくえを探る
三宅 馨
1
,
鈴井 江三子
1
,
前川 紀子
1
1三宅医院
pp.946-955
発行日 1986年11月25日
Published Date 1986/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206994
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はじめに
21世紀まで約14年,それは決して長い時間ではない。その21世紀の産科医療のゆくえ,あるいは診療所の役割りがどうなるのかということは,産科医療に従事する私たらにとって大きな関心事である。
過去には,日本の未来社会は,欧米先進国という現実のモデルの中におのれの姿を想像したり,社会主義国で現に見えているという後進国的発想で予測できていた。しかし,近年の日本社会の急速な発展と変化は,多くの面で,欧米先進国を越えているともいわれ,今やモデルのない中心文化の国として,将来に対する予測や対応が非常に困難となり,その責任も重いものとなっている。
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