特集 勤労婦人と母性保護
勤労妊産婦の問題点
鈴木 三郎
1,2
1国立習志野病院産婦人科
2千葉大教育学部
pp.557-563
発行日 1974年11月25日
Published Date 1974/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204769
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1.はじめに
近年,勤労婦人は増加傾向を示し,昭和48年度には1,186万人に達し,雇用者全体の3分の1(33.0%)を占めるにいたった。また,既婚者が勤労婦人中に占める割合は59.0%と半数以上に達している。しかるに勤労婦人の妊娠・出産に対して従来から一般家庭婦人のそれと比較して,妊娠中の疾病や,出産時の異常の発生が高いことが一部専門家により指摘されている。そこで労働省婦人少年局では今回,妊娠・出産に関する調査を行ない同様の結果を得たのであるが,その集計を私もお手伝いした関係で,2〜3妊婦管理に関する問題点をとりあげ保健指導の参考としたい。
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