連載 助産婦職能の変遷を探る・10
戦後数年,助産婦をとりまく諸状況
大林 道子
1
1東京女子大学短期大学部
pp.986-992
発行日 1985年11月25日
Published Date 1985/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206764
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これまで8回にわたって,GHQ公衆衛生福祉局看護課が推進した戦後の看護制度改革の2本の柱,すなわち,保健婦助産婦看護婦法の制定と,保助看三婦を統合した職業団体である日本産婆看護婦保健婦協会(現在の日本石護協会)の創設について述べてきた。
いくつかの側面から,これらの制度改革を見てきたのだが,この改革がGHQのナースや協力した日本側関係者たちの看護の理念や現状理解によって規定されたものであり,また,この制度改革が,立場の違った人々によってどのように受け取られていたかということも,ある程度は明るみに出せたのではないかと思う。
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